小児科
出生~退院まで
新生児専門医による充実したケア
入院期間中は、熟練した新生児専門医が、赤ちゃんの全身状態を丁寧に診察いたします。
呼吸、心拍、体温、哺乳状態など、様々な観点から赤ちゃんの健康状態を確認いたします。
また、超音波検査装置(エコー)を使用し、先天異常の有無を検査する【赤ちゃんドック】も行っています。この検査により、赤ちゃんの体の状態をより詳しく確認することができ、異常の早期発見・早期対応が可能となります。
また、県内の高次機能病院とも連携しており、必要時は迅速に搬送ができる体制が整っております。

【新生児聴覚スクリーニング】
新生児聴覚スクリーニングは、赤ちゃんの耳の聞こえを出生後早期に確認する大切な検査です。検査は寝ている赤ちゃんの耳に小さな音を聞かせ、その反応を測定する安全で痛みのない方法で行われます。生まれつきの難聴は1,000人に1~2人の割合で見られますが、早期に発見し適切な支援を行うことで、お子様の言語発達や心身の成長を支えることができます。赤ちゃんの健やかな成長のため、入院中に全員が聴覚検査を行っています。

【新生児黄疸のケア】
新生児黄疸とは、赤ちゃんの皮膚や白目の部分が黄色くなる現象です。生後数日の赤ちゃんには一般的に見られ、赤血球が分解される際に生じるビリルビンという物質が体内に蓄積することで起こります。ほとんどの場合は自然に改善する正常な生理現象ですが、中には医療的な管理が必要となる場合もあります。
当院では、出生後から全ての赤ちゃんの黄疸値を定期的に測定し、皮膚の色の変化を注意深く観察しています。黄疸値が基準を超えた場合には、速やかに光線療法を実施し、24時間体制で赤ちゃんの様子を見守ります。
新生児黄疸が悪化すると、脳の組織にダメージを与える可能性があることから、必要に応じて外来での継続的な観察を行うなど、退院後の黄疸管理も重視しています。皮膚の黄色みが強くなった、哺乳力が低下した、機嫌が悪くぐったりしているなど、気になる症状がございましたら、遠慮なくご相談ください。
※光線療法・・・赤ちゃんに青色の光をあて、ビリルビンの分解を促します。赤ちゃんにアイマスクを使用しますが、治療に苦痛や痛みはありません。